2021年11月4日

墓じまいの現状


昨今、「墓じまい」を考えている方が増えています。

私たちのご相談者の中にも、お子さまがいない方の多くが、両親や先祖が眠るお墓のことを考え、「自分が生きていれば、お盆やお彼岸にお墓参りができるが、自分が居なくなったらどうなるのだろう?」と、この先どうすればいいのか悩まれていらっしゃいます。

前回のブログで、墓じまいを考えている方のエピソードをお伝えしました。
(→前回のブログはコチラをクリック←)
この方のお墓がある自治体、石材屋さんにお話したところ、
自治体は、「市営墓地ではお墓を管理する人が居ないとその後が大変だ」
石材屋さんは、「あの方は、お盆やお彼岸の時にいつも一人でお墓参りをされていたので、あの方が亡くなられた後、お墓はどうなるのだろうと心配していました」と仰っていました。

その方と私たちの団体が契約した内容をお伝えしたところ、
自治体も石材屋さんも、「是非、そのような活動を続けてください。市営墓地を増やすには税金がかかりますし、無縁墓地も見たくありません」と仰っていました。

その市営墓地は、無縁墓地を無くすために永代供養塔を建立しているとのことでしたので、この方が亡くなられた後はそちらで永代供養していただくことにしました。
また、近くのお寺さんにもお話したところ、お位牌、遺影はお焚き上げしていただけることになりました。

私たちは、ご本人とご家族、そして地域社会に寄り添いながら皆様をサポートしていきたいという理念のもとに活動しております。
そうした想いが、今回のケースにおいてまた一つ花開き、ご本人のお気持ちを汲みながら、自治体、地域社会にも寄与することができたのでは、と思っております。
今後も様々な形で、皆様そして地域社会のお役に立てるよう努めてまいります。

継ぐサポ 信夫

 

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