2026年10月27日
理事長の信夫です。
このたび、生前からご縁をいただき、私が遺言執行者としてお引き受けした故人様の遺言に基づき、「引退鉄道車両ミュージアム ポッポの丘」様へ無事に遺贈寄付をさせていただきました。
遺言執行手続きの完了にあわせ、ご報告を兼ねて死後事務委任契約の受任者であるアドバンスライフプランニング株式会社の森角和則社長とともに現地を訪れ、故人様宛ての感謝状を受け取ってまいりました。
「ポッポの丘」様は、鉄道に憧れ、熱心に写真撮影を楽しまれていた故人様が「いつか行ってみたい」とずっと願っておられた、とても思い入れの深い場所でした。
故人様がご病気で余命宣告を受けられ、ご自身だけで今後のことを抱え込むのが難しくなられた状況のなかで、私は行政書士として、遺言書の作成を一つひとつ言葉を交わしながら一緒に進めてまいりました。
入院中のある日「これ、買ってもいいかなあ」と微笑みながら携帯電話の画面を見ておられ、長年ずっと憧れていた鉄道模型をたくさん注文されました。
それは、人生の終わりに向けた、ささやかで大切なご自身へのご褒美のようでした。
病室へ少しずつ届く鉄道模型の箱を、体調が落ち着いている日に嬉しそうに開封されました。そして、二つ目の箱を開封されてしばらくのち、静かに息を引き取られました。
開封されなかった鉄道模型を見たときに、「もう少し早い時期にお会いすることができていれば」という思いが込み上げてきたのと同時に、子どもがおもちゃを買う時のような「わくわく感」を少しでも味わっていただけたのだとしたら、私たちの支援も報われたのではないかとも思えたのです。
「ポッポの丘」様に故人様のお気持ちをお伝えしたところ、遺された大切な鉄道模型も快く受け取ってくださることになり、今回の遺贈寄付のご報告とともにお届けいたしました。
遺言執行という仕事は、法的な書類を整えたり、財産を分配したりするだけの事務作業ではありません。
その方が大切にしてこられた願いや、遺贈寄付に込めた未来への想いを、確かな形にして次へとつなぐお手伝いだと私は考えています。
今回お預かりした感謝状は、後日、故人様のお墓参りの際にお持ちし、「想いはしっかりとお届けできました」とご報告してまいります。きっと故人様にも、お喜びいただけることと思います。
これからも、託していただいたお一人おひとりの大切な想いを尊重し、心を込めて遺言執行手続きを執り行ってまいります。
継ぐサポ






