2025年12月4日
先日、私ども都民シルバーサポートセンターは、大田区内の地域包括支援センターが主催されたケアマネジャー向けの勉強会にて講師を務めました。
この勉強会は、ケアマネジャーの皆さまが支援されている「おひとりさま高齢者」にまつわる多様な問題に対し、具体的な解決策を共に考える場として企画され、主にグループワーク形式で進行しました。
約30名のケアマネジャーにご参加いただき、1時間という限られた時間の中で、深い議論が行われました。
勉強会の前半では、グループワークを通じて、「普段、おひとりさまの支援をしていて、本来のケアマネジャー業務ではないが、やらざるを得なくなって困った事例」を共有していただきました。
参加者からは以下のような切実な例が挙がりました。
・身の回りのお手伝い(買い物・銀行付添いなど)
・提出書類の代行
・救急車の同乗
・入院時の緊急連絡先(身元保証人)
・ご逝去時の対応
これらはいずれも介護保険外の対応です。
身近に頼れる人がいないおひとりさまの場合、最終的にケアマネジャーに依頼が集中し、大きな精神的・業務負担となってしまっている現状が浮き彫りになりました。
こうした課題を解決に導く社会資源の一つとして、「高齢者等終身サポート事業」をご紹介いたしました。
サービス内容や費用、また後見制度との違いなどを中心に約30分間の説明をさせていただきました。
後半のグループワークでは、この「高齢者等終身サポート事業者の利用も含めて」という視点を取り入れ、おひとりさま高齢者問題に発展させないため、どのようなタイミングで、どのような接し方で社会資源に繋げていくかを皆さまで深く考察しました。
予定していた時間が足りなくなるほど、活発な意見交換が行われ、各グループの発表では、実践的で大変参考になる内容が共有されました。
講師として招かれた私たちの方が、ケアマネジャーの皆さまの現場の知恵や課題解決への熱意から、非常に多くの学びを得ることができた貴重な会となりました。
この度の貴重な機会を立案・ご準備いただきました地域包括支援センターの職員の方々に、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
継ぐサポ
