2025年7月18日
先日、城南地区を中心に介護居宅事業を展開されている法人様にて、都民シルバーサポートセンターが勉強会の講師を務めさせていただきました。
勉強会のテーマは「ご利用者さまとケマネジャーを守るためのおひとりさま支援講座」です。
少子高齢化と核家族化の進展により、おひとりさま高齢者の増加は社会的な課題となっています。これに伴い、介護に従事するケアマネジャーの負担も増大しているのが現状です。
身寄りのないおひとりさま高齢者は、財産管理や日々の買い物といった日常生活支援はもちろんのこと、入院・施設入居時の身元保証人、さらには死後対応まで、多岐にわたる問題に直面しています。
こうした状況に対し、日頃から身近に接しているケアマネジャーが、本来の業務範囲を超えて家族の代わりとして様々なお手伝い(専門用語で「シャドーワーク」と呼びます)をせざるを得ない場面も少なくありません。
現状の社会資源だけでは限界があり、多くのケアマネジャーが頭を悩ませています。
このような状況を受け、現在、新たな民間の社会資源として注目されているのが「高齢者等終身サポート事業(身元保証事業)」です。
しかし、この高齢者等終身サポート事業は歴史が浅く、監督官庁も不在であるため、事業者による様々な問題が顕在化しているのも事実です。
例えば、「毎月利用料を支払っているのに何もしてくれない」「死後事務のために預けた多額の金銭が、事業者の倒産により戻ってこない」「寄付を強要された」といったトラブルが報告されています。
こうした背景から、「安心して利用者に紹介できる事業者が分からない」「そもそもどこまで―サービスしてくれるのかが分からない」といった、ケアマネジャーの皆様からの声が多く聞かれます。
今回の勉強会では、そうした声にお応えするため、この高齢者等終身サポート事業という新たな民間資源について詳しく解説しました。
また、既存の公的資源との違いや、どのように使い分けていくべきかといった内容でお話しさせていただきました。
講演後はとても活発な質疑応答の時間となり、皆様の関心の高さを痛感いたしました。
私たち都民シルバーサポートセンターは、当団体の基準をクリアした安心した高齢者等終身サポート事業者のコーディネート実績もございます。
もし事業者選定でお困りの際は、ぜひご相談ください。
今回のように新たな社会資源について学びたい、講師を依頼したいとお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せください。
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