2025年5月9日
近年、少子高齢化と核家族化が進み、身の回りのサポートを受けられない、いわゆる「おひとりさま」と呼ばれる高齢者の方々が増加し、高齢者等終身サポート事業者(身元保証会社)を利用される方が増えています。
しかしながら、この業界はまだ歴史が浅く、監督官庁も存在しないため、利用者の方々にとって不利益な事象も残念ながら増加傾向にあります。
このような背景を受け、令和5年より各省庁が連携し、高齢者等終身サポート事業者に対するガイドラインの作成が進められてきました。
そして昨年6月、内閣府よりそのガイドラインが公表されました。
ガイドラインが示されたことは、わずかながらも前進していると一定の評価をしておりますが、これはあくまで努力義務であるため、意識の低い事業者の中には、必ずしもガイドラインを遵守するとは限りません。
高齢者等終身サポート事業者のサービスを検討されている方々の中には、依然として事業者の選定に不安を抱えている方も多く、業界全体の課題でもあります。
こうした状況を鑑み、同業界による一定のルール策定や研修などを実施し、業界の健全な発展を促進することを目的に、ついに団体の設立に向けた動きが始まりました。
3月26日には、その団体設立に向けた準備委員会のWeb説明会が開催され、高齢者等終身サポート事業者のコーディネートを行っている私たち都民シルバーサポートセンターも参加させていただきました。
このWeb説明会には、高齢者等終身サポート事業者だけではなく、医療・介護・行政などの関連分野の関係者を含め、約300名ほどの参加があったとのことです。
約1時間の説明会では、団体設立の趣旨、厚生労働省からの設立に対するメッセージ、準備委員会に所属する企業や有識者の方々の想いが語られました。
まだスタートしたばかりなので具体的な内容についてはこれから随時発表し、最終的には今年の秋に正式な設立を目指して準備が進められるとのことです。
現時点では詳細な情報は不明な点も多いですが、団体設立の目的は業界全体として待ち望んでいたものであり、利用者保護の観点からも、是非とも良い形で設立されることを願うばかりです。
この設立に向けた動きにつきましては、新たな進展があり次第、随時このブログでご報告させていただきます。
継ぐサポ