2025年3月24日
先日、医療ソーシャルワーカーの方々を中心とした有志が集う勉強会に、都民シルバーサポートセンターが講師として参加させていただきました。
この勉強会は毎月定期的に開催されており、今回で40回目を迎えるとのことです。
今回のテーマは「制度の狭間によるおひとりさま問題」です。
核家族化や少子化の影響で、身寄りのない、又はいても頼れない・頼りたくない高齢者、いわゆる「おひとりさま」が増加しています。
それに伴い、医療現場では様々な問題が発生し、医療ソーシャルワーカーの方々の負担も増えてきています。
このような状況の中、私たち都民シルバーサポートセンターが医療現場の方々と連携して支援した事例を基に、約1時間にわたっておひとりさま支援についてお話させていただきました。
講演内容は、入院時や施設入居時に必要な身元保証、認知症対策としての後見制度、遺言、死後事務、身元保証と後見制度の違いなど多岐にわたります。
特にお伝えしたかったのは、死後事務についてです。
ご自身の希望する死後対応を第三者に任せる死後事務委任契約や、財産の行き先を決める遺言作成は、意思判断能力があるうちにしか実現できません。
認知機能が低下し、後見制度を利用した場合、後見人はご本人の代わりに死後事務委任契約や遺言を作成することができないのです。
そのため、認知機能があるうちに支援の枠組みを作っておかないと、最低限の死後事務しか行えず、ご本人の希望に沿った相続や遺贈も実現できません。
また、お子様のいないおひとりさまの場合、相続人が兄弟となる可能性が高く、遺言がないと相続人全員で話し合う必要があります。
兄弟間の仲が悪い場合は、協議が難航し、相続手続きが進まず、空き家や無縁墓の問題に発展する可能性もあります。
だからこそ、医療現場の方々には、おひとりさま問題にいち早く気づき、認知機能があるうちに私たちのような専門機関へ繋いでいただきたいという思いで、丁寧にお話させていただきました。
講演後の質疑応答は非常に活発で、私たちのようなおひとりさま問題解決をコーディネートする団体が少ないこともあり、多くの方から相談したいというお声をいただき、名刺交換をさせていただきました。
このような貴重な機会をくださった会の責任者の方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
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