2024年10月10日

大学生から取材を受けました


ホームページ経由で慶應義塾大学の学生さんから取材の依頼があり、先日その取材を対応しました。

取材のテーマは『空き家』について。
学生さんは、某テレビ局のインターンをされていて、空き家に関する報道を3分間の動画にまとめるという課題が課せられ、その為の取材でした。

私たち都民シルバーサポートセンターの活動内容を交えながら、空き家になる要因には高齢化・少子化・核家族化が大きく影響しているという事をお伝えしました。

少子化・核家族化により、社会的に孤立している「おひとりさま」が増加します。
さらに高齢化も影響し、以下のような原因があげられます。

〇自宅での自立生活が困難で施設へ入居。
 施設入居のタイミングで、ご自宅の整理・家財処分、様々な手続きを経て、自宅を売却する気力も体力も自信もない。
 ⇒その結果、空き家のままになっている

〇おひとりさまの場合は兄弟相続になる可能性が高い。
 兄弟相続になると、遺言がなければ兄弟間での話し合いで相続手続きをする事になるが、話し合いがまとまらず、相続手続きができない。
 ⇒その結果、自宅の売却も活用もできずに空き家になっている

こうした事を学生さんにお伝えしたところ、
「私のイメージしていた空き家の報道内容とは全く違うものでした。
私は、空き家になったものに対してリノベーションなどをして活用する事が必要で、それを報道しようと思っていました。
空き家になったものをどうするかではなく、そもそも空き家にならないように、どう予防したらよいかの方が重要だと知ることができました。目から鱗が落ちるようなお話を聞くことができてとても良かったです。」
と喜んでいました。

空き家問題に対する報道の多くはリフォームやリノベーションですが、
今回の学生さんなどのように若い方の発信力で、現在日本に起きている社会的な背景で空き家になる事を知って頂き、
「空き家予防」の考え方を皆さんに持って頂く事を大きく期待しています。

今回、空き家という社会的問題に向き合い、一生懸命取材をしている学生さんの姿を見て、私自身とても刺激になりましたし、できる限り応援してあげたいと思いました。

今回の取材、私からも感謝申し上げますとともに、いい動画ができる事を期待しています。頑張れ!

継ぐサポ

 

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