2024年8月30日

自分がおひとりさまになったら


先日のご相談内容で、ふと考えさせられる事がありました。

病院の退院支援をしていた看護師さんから、おひとりさまの支援を相談したいと連絡があり、その方の予後が短いことから、早いタイミングで病室に足を運びました。

ご本人と色々なお話をさせて頂いたところ、生涯独身で子どももおらず、兄弟はいるが疎遠で連絡先もわからない。
そのため身近な友人に、入院対応や金銭管理の一部、身の回りのサポート等の支援をしてもらっているとのことでした。

そのお話を伺い、万一相談者が亡くなった時の支援について不安を感じました。

相談者が亡くなった際には、火葬・納骨・ご供養・賃貸のお住まいの解約・医療費の支払い・ローンの返済・預金の解約など、様々な対応が必要になります。
これらを相続人ではないその友人が支援するには限りがあります。

今回はこうした不安を解消する為に、遺言作成を進めようかと思いましたが、ご本人のお身体の状態と気力も無いことから、やむを得ず断念せざるを得ませんでした。

唯一救いだったのは、加入していた保険金の受取人が友人だったことです。
これにより、友人も万一の際の医療費支払いなど、可能な範囲で協力してくれる事になりました。

残念ながら、相談者は程なくしてご逝去されましたが、私たち都民シルバーサポートセンターが関わることで、相談者さま、その支援者(友人)、医療従事者の連携が取れ、皆の不安が少しでも和らいだことは良かったと感じました。
それと同時に、もし私がおひとりさまになり、予後が短くなった時に、こうして身近な友人が支援してくれるのかなと、ふと考えさせられるご相談内容でした。

継ぐサポ

 

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