2024年4月25日

おひとりさま高齢者支援セミナーで残念だったこと


先日、医療ソーシャルワーカーを中心とした団体が主催しているセミナーに参加してきました。

弁護士が講師となり、おひとりさま高齢者の支援で必要となる「身元保証人」に関する内容を中心に講演されました。
お話のほとんどが、民間の身元保証会社を全否定し、身元保証の代わりとなる弁護士のホームロイヤー制度を使いなさい、というものでした。

それを聞いた私は、残念且つ悔しくてならなくなり、どうしても物申したく、敢えて今回のブログを書く事に決めました。

高齢者支援をしている私たち都民シルバーサポートセンターでは、これまで様々な身元保証会社と連携し、多くの高齢者のご支援をしてまいりました。
どの企業さまも大変な思いをしながら、誠心誠意高齢者さまの幅広い支援をなさっていますので、このような現場の事をしっかりと理解せず、全否定するのは本当に許せません。

確かに、身元保証会社を管轄する団体も無く、登録制や免許制度がない中で、高齢者に対して悪い事をする身元保証会社が存在する事は事実ですが、それだけを見て全てが悪とするのはどうでしょか。

弁護士という選択肢だけでは無く、それぞれメリット・デメリットがありますので、身元保証会社も選択肢の一つに加え、それぞれが切磋琢磨することで、高齢者がより安心して余生を送ることができることができればと思います。

都民シルバーサポートセンターでは、コーディネートする身元保証会社の連携基準を設定し、できる限り高齢者のリスクを軽減する事を行っていますし、厚生労働省では、現在身元保証会社のガイドラインも作成中です。

身元保証会社に求められる役割は幅広く、行政を中心とした地域包括ケアシステムを確立させるにあたっては、切っても切れない重要な役割を担います。
真面目に心のこもったサービスを提供している企業が、日の目を浴びる日が早く来る事を期待しています。

今回のセミナー参加を通じ、身元保証会社が多くの方々に信頼されるために、『当団体ができる限りの事をして身元保証業界の価値を更に高めるぞ!』と強く感じた機会となりました。

継ぐサポ

 

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