2024年3月7日
先日、豊島区役所内のイベントホールで開催された「在宅医療」を考えるセミナーに参加して来ました。
時間の関係で、一部講演しか聞くことができませんでしたが、とても素晴らしい内容で、非常に有意義な時間となりました。
「故高野区長の在宅医療体験」というタイトルで、前豊島区長の高野氏がガン末期となり、最期は在宅医療を選択し、自宅で看取るという奇跡のような2週間のエピソードです。
高野前区長の娘さん、主治医、担当看護師の3名によるパネルディスカッション形式で展開され、病院から在宅医療に切り替えた日からお看取りまでの一日一日を事細かにお話しされていました。
高野前区長は、在宅医療が始まった日から2週間以内に亡くなってしまうと、区長選挙となって多額の税金を使う事になってしまうため、何とか2週間以上生き延びる事に執着し、さらには、これから先の未来に向けて必死にご自身の思いや経験を伝えていらっしゃったそうです。
この事にとても感銘を受け、こうした在宅看取りの必要性を感じました。
最後は、奇跡的にギリギリ2週間を乗り越えて旅立たれたそうです。
家族の想い、本人の想い、周りの環境など、様々な理由から在宅医療を選択する事になると思いますが、家で最後を送ることが幸せな方もいらっしゃると思います。
私たち都民シルバーサポートセンターの主な支援者であるおひとりさまの高齢者の中でも、最後は自宅で看取られたいと思う方もこれから出てくると思います。
こうした在宅見取りを希望するおひとりさま高齢者に対し、この講演で聞いた事や感じた事を参考に、第三者による死後対応の枠組み作りや、緊急連絡先となる身元保証人のコーディネートなどで、安心して最後を迎えられるような支援もしていきたいと思います。
継ぐサポ