2023年9月19日
先日、一人暮らしをしている80代男性(おひとりさま)の訪問面談に行きました。
エレベーターの無いマンションの3階のお部屋で生活されていましたが、階段の上り下りができなくなり、一人での生活が難しくなっていました。
現在はデイサービスにショートステイ中ですが、今後自宅での生活が難しく、
高齢者施設を探す必要があるが事情が複雑で困っていると、担当ケアマネから相談がありました。
その方には70代の妹さんが2人いらっしゃるので、ご本人とお会いする前に、まずは妹さんたちと面談を行いました。
ご家族の意向を確認するためです。
遠方より杖をついて会いに来られた2人でしたが、兄妹間の話になると、
「兄は私たちのことを避けているので、ここ数年は会っていません。今から会いに行きますが、兄に何しに来たんだと嫌がられるかも」
とおっしゃっていました。
元々、ショートステイ先には妹さん2人で行っていただき、ご家族で今後のことを話していただく予定でしたが、
2人が不安そうにされていたので、急遽私たちも同席することになり、皆で向かいました。
久しぶりの対面に緊張気味の妹さんたち。
そこに、お兄さんが現れ、「おぉー、よく来たな・・・」と涙を流されました。
私たちはそんなお兄さんに寄り添い、
「良かったですね~妹さんに会えましたね」
と言葉をかけました。
お兄さんはうなずき、嬉しい嬉しいとおっしゃいました。
「みんなお兄さんのことが心配で今日は一緒に来ましたよ。お家のこともあるし、ショートステイの期日も近づいていますから」
「そうだな、でもお金が」
「大丈夫!大丈夫!それを解決しに私たちが来たんだから」
「そうかー、俺は今動けないから、妹たちとあなたたちにお任せする」
そんな会話をしました。
妹さんたち、私たち、ケアマネジャーさんでお兄さんの不安を取り除き、
私たちは、ご自宅の売却と施設紹介をお手伝いすることになりました。
妹さんたちにも、今後の流れをご説明し、進めてくださいとお願いされました。
ご家族に寄り添い、ご本人に寄り添い、皆さんの不安を安心に変えるお手伝いができたように思います。
心の寄り添いの大切さ、私たちの事業の大切さを改めて実感しました。
今後も多くの方の安心となれるよう誇りをもって精進してまいります。
継ぐサポ