2023年9月15日

NHK首都圏ネットワークの取材を受けて


8月23日(水)放送のNHK総合テレビ『首都圏ネットワーク』にて、
世田谷区の空家問題の予防に取り組んでいる団体ということで
私たち都民シルバーサポートセンターが紹介されました。

実は、この放送に至るまでに約半年にわたり取材を受けていました。
私どもの高齢者支援活動(施設入居時の自宅売却や活用、遺言作成によるスムーズな資産承継)が空き家予防に繋がることに着目いただき、取材依頼がありました。
私どもも、少しでも空き家の減少に繋がればとの思いで取材をお受けしました。

取材を受ける過程で、NHKの記者さんと色々なお話しをしましたが、
「この空き家問題は根深く、おひとりさま高齢者の増加が大きな要因となっている」とお伝えすると、とても興味深く耳を傾けられていました。

昨今、超高齢社会に加え、少子化・核家族化が進み、おひとりさま高齢者が増加しています。
おひとりさま高齢者は、自身に起こるかもしれない様々な問題に気づく事が難しく、仮に気付いたとしても何を・誰に・どのように相談したらよいか分かりません。
また、相談先が分かったとしても予防意識が低く、お身体に大きな変化が起きないと対策がなされません。

「介護が必要になった高齢者が、施設入居時に自宅を売却する気力も体力もなく、空家になる」
「相続時に遺言がないと遺産分割協議がまとまらず、空家になる」
このような現象は当然のことと思います。

また、おひとりさま高齢者が入院や施設入居の際に求められる「身元保証」の問題も深刻です。
身元保証人は、緊急連絡先やご逝去時の身元引受けの役割を担うため、親族など身近な人がなるのが一般的です。
しかし、おひとりさま高齢者には、身元保証人になってくれる人がいません。
そのため、入院先が限られたり、場合によっては高齢者施設に入居できなくなってしまうという問題が生じます。
他にも、財産管理、死後対応、認知症の問題などもあります。

このような社会的に大きな問題を知ったNHKの記者さんは、今後この「おひとりさま高齢者問題」を特集にしたいと言ってくださいました。
第三者の支援を必要とするおひとりさま高齢者が、安心して老後生活を送れるよう、是非早い段階で報道いただけることを切に願います。

継ぐサポ

放送内容を紹介したNHKのWebページはこちら↓
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20230823a.html

 

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