2022年10月7日
ケアマネさんより、高齢の単身世帯で在宅生活が困難な方の支援を相談頂きました。
高齢者施設の見学や、入金のための銀行の同行、施設入居の買い出し(パジャマや洋服、うわばき)など、介護保険の制度では支援が難しい狭間のサービスをNPOで実施して欲しいとの依頼でした。
本人は在宅生活を希望するも、買い物に1人では行けない、通販で商品を注文しすぎて物があふれたり、銀行での振り込みが1人では行けなくなり、ここ数ヶ月でADLの低下も著しく、不安な思いで過ごされていました。
また買い物や調理、衛生状態の確保はとてもおっくうになり、ケアマネさんも心配が募っていました。
本人に不安な思いが増幅すると、昼夜問わずケアマネさんへ連絡することも増えてきていました。
そこでご本人に当団体の身元保証サービスをご説明し、施設の身元保証や生活のサポートを内容とした身元保証契約を締結しました。
サポートを開始し、銀行に同行しました。銀行の窓口では、しっかりと記入や意思表示は出来ています。銀行の方との会話も弾みます。
ちょっとした生活サポートがあれば、1人でも充分です。
施設見学を終えて、ご自身で選ばれた施設への入居を楽しみに当日を迎えました。
数日すると施設での生活にも慣れ、食事も3食とおやつを快食。
在宅時より服薬管理もしっかり行われ、栄養状況も改善し、歩行の速度も上がり、体重も増え、衛生状態も著しく改善しました。
何より、他の入居者さんとのコミュニケーションや職員との会話によって、目の輝きも変わってきました。
「オートロックのマンションで倒れたら、あなた助けに来られないものね!」とにっこり笑っている姿は、支援していて報われました。
おひとりさまの自宅生活の限界を感じた場合は、支援者同士の連携や、行政・包括・ケアマネとの連携や調整が重要かと思われます。
隙間のサポートがより迅速な支援に繋がることを感じました。
継ぐサポ