2022年6月9日
先日、施設に入居された80代の女性の娘様から、「母がまだ話せる元気な内に、母の自宅を売却し、母の今後の生活費を捻出したい。」とのご相談がありました。
よくよくお話を伺うと、お母様自身の預貯金を切り崩して施設の資金を捻出されており、体調面も一人で生活を送ることが困難な状態で娘様も心配されていました。
しかしお母様ご本人は「施設での生活は一時的なもので、いずれは自宅に帰りたい。」との想いがありました。
「何が家族にとって最善なのか。何が本人にとって最善なのか。」
簡単に答えが出る問題ではありません。
そこで私たちは、本人と関わりがある全ての親族と話し合いを重ね、何がご本人とご家族にとって良い方法なのかを一緒に考えました。その結果、ご自宅を売却するとの結論に至りました。
その後もご自宅売却のサポートをさせて頂き、親族が思っていた価格で売却ができたことも良かったですが、お母様ご本人にも今後の生活を踏まえた上でご納得していただき、「ありがとう」と言われたことが大変嬉しかったです。
今回のケースは、自宅を売却して老後の資金を捻出するという答えが最善の結果になると判断され、最終的には関わった方々が笑顔で平穏な生活を取り戻したという形になりましたが、全ての方に当てはまるわけではありません。
それぞれの想いを汲み取り、どうすることが最善な結果に繋がるのかを考える事の大切さを改めて再認識しました。
継ぐサポ